とても惜しい。でもイマイチ。
金瓶梅の設定や登場人物を借りて、一部水滸伝の登場人物も織りまぜながら皆川博子のオリジナルストーリーが展開される。
前半は原作の設定をうまく生かせていてすごく良かったのだが、後半、だんだん内容におちゃらけが入ってきてしまい、最後もぐだぐだに終ってしまったので、佳作には一歩及ばず。せっかくの序盤のいい雰囲気がだいなし。
絵草紙ということでイラストがほぼ毎ページ出てくるのはこの絵が好きな人にはいいかもしれないが、個人的にはどうでもいい。ライトノベルじゃあるまいし、純粋に文章だけで勝負して欲しかったです。
ただ、設定としての金瓶梅世界の可能性を大いに感じさせてはくれました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年4月7日
- 読了日 : 2012年4月4日
- 本棚登録日 : 2012年4月4日
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