夢なのか現実なのかわからなくなる、不思議な街「トイズ・ヒル」に住む人間や動物や人形たちと、別の世界とを結ぶファンタジー。
私がはじめて読んだのは、「ハピー・トーク」の2巻の巻末に載っていた短編だったんですが、トイズ・ヒルの話だけで1冊になっていると知ったのは後になってからでした。
いやあ「剣と魔法の世界」ではないファンタジーの素敵なことよ!現実にある世界との境目がギリギリな並行世界の1ページを覗くような、夢かまぼろしか、みたいな世界が大好きです。
お茶に入れるとソーダのようにはじける星を拾って、水晶の林を抜けて・・・。まったく説明のない設定の中を読み進めていくから、読んでいるこちらも、どっちが夢でどっちが現実なのか不確かになっていく感覚があります。
ふわふわと浮遊するようなファンタジーが、今になってとても貴重に思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2011年2月14日
- 読了日 : 2011年2月14日
- 本棚登録日 : 2011年2月14日
みんなの感想をみる