巨額年金消失。AIJ事件の深き闇

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年9月1日発売)
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感想 : 16
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2000億円消失のAIJ事件で、企画部長(営業)を勤めていた著者による回想です。
事件そのものの紹介は、報道で知った以上の情報はありませんした。AIJ代表の浅川氏の個人的犯罪で計画性もなくズルズルと始まってやめられなくなった、との説明であり、それを見抜けなかったのは著者の「これくらいの運用成績なら自分でも出せる」との傲慢さであったとの反省であります。
これを読んでも日本の金融システムの弱点や年金制度の問題点などはわかりません。リーマンブラザーズの内幕本を読んだ時も感じましたが、人間は弱いものであり、失敗を失敗として認められない、わからないことを理解したふりをする、などの小さな愚かさの積み重ねがこのAIJ事件を招いた、と。
大和銀行巨額損失事件の「告白」も合わせ、金融に関わる方はぜひ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 金融
感想投稿日 : 2012年11月3日
読了日 : 2012年11月3日
本棚登録日 : 2012年11月3日

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