元禄、まだ芭蕉の影響が強い時代の、無名の俳人たちの句を取り上げ、解説と鑑賞を加えた本。
ひとつには、元禄の句の広がり、のびやかさを味わうことができる。時に驚くほど現代的な感覚のものもある。
ふたつには、鑑賞自体が美しい。俳句を知らぬ私などでも、案内されて一句の世界に導かれる。慈味あふれるといってよい。
みっつに、解説をよむと、如何に宵曲が周りから親しまれていたか、その人柄の温かさ、彼らの周りにあった空気に触れることができるようである。
名著であろう。
読書状況:いま読んでる
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カテゴリ:
稽古
- 感想投稿日 : 2011年9月18日
- 本棚登録日 : 2011年9月18日
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