Fault Lines: How Hidden Fractures Still Threaten the World Economy

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レビュー : 2
著者 :
susumuhigakiさん  未設定  読み終わった 

今回の金融危機の原因をcheap creditの存在(国際収支不均衡; 輸出依存の経済成長戦略をとる発展途上国、見かけ上low risk, high returnなUS mortgage mktへの投資資金還流)と、それを固定化されたlower classの一時凌ぎのガス抜きに利用してきたアメリカ政府の政策に求めている。『フラット化する世界』で描かれているように、情報技術の発展によりかつての安定を奪われたアメリカ中流階級、jobless recoveryを解決するためには、教育・社会保障制度の改革という長期的政策が必要であるものの、数年おきの選挙を意識せざるを得ない民主主義国家の政治家は麻薬のように本質的な問題解決に繋がらない一時凌ぎの策をとってしまう。この辺りはファイナンス手段が国債発行かサブプライムローン証券化かの違いはあるものの日米で同じ構図。将来に向けての提言として、著書の出身母体であるIMFの改革(policy makerだけでなく各国の知識人階級に直接アプローチする)を一例として挙げているが、この点はイマイチ心に響かなかった。

レビュー投稿日
2012年2月5日
読了日
2012年2月5日
本棚登録日
2012年1月8日
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