史伝 佐々成政 (学研M文庫)

  • 学習研究社 (2002年5月14日発売)
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織田信長の黒母衣衆から越中の大名になり、最後は秀吉に切腹させられた佐々成政について書いた本です。

この本はいわゆる小説ではなく、佐々成政に関する史実を作者なりに解釈している作品になります。

佐々成政のイメージといえば、どちらかというと政治力がなく、武功のみの武将というイメージで、秀吉嫌いだし、肥後の国で一揆が起き、秀吉から切腹させられたという感じですが、作者は織田信長の信頼も厚く、越中でも民に慕われるほど立派な政治をしていた、ということを一つ一つ検証していっています。

勝者である豊臣家や前田家によって誤った事実が伝わってきているのではとのことで、もっと評価されるべき武将の一人だと思いました。

↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-408b.html

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 戦国本
感想投稿日 : 2016年1月12日
読了日 : 2011年8月6日
本棚登録日 : 2016年1月12日

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