明智光秀が高齢だったということに着目して、全編に渡り、徐々にぼけていく様子、そして、自身が高齢であるのに、嫡男がまだ子供で元服もしていないため、自分も引退できないし、行く末が心配な老人ということが描かれています。
明智光秀は優秀な武将として描かれることが多いですが、この本では優秀な武将であったが、だいぶぼけてきた、ということが前面に出ています。
その姿が痛々しく、非常に哀れに感じます。
そして、自分も本当は隠居したいと思いながらも、子供がまだ若いので、引退できない。だから、織田信長に嫌われないようにしようと懸命に生きています。
少しでも心証をよくしようと懸命に貢物を考える様子が非常におもしろいです。
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読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
戦国本
- 感想投稿日 : 2013年3月30日
- 読了日 : 2013年3月29日
- 本棚登録日 : 2013年3月30日
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