テロリストのパラソル (角川文庫 ふ 20-1)

著者 :
  • 角川書店 (2007年5月24日発売)
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本棚登録 : 1708
感想 : 209
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史上唯一の、直木賞&江戸川乱歩賞ダブル受賞作!
新宿に店を構えるバーテンの島村。ある日、島崎の目の前で犠牲者55人の爆弾テロが起こる。現場から逃げ出した島村だったが、その時置き忘れてきたウイスキー瓶には彼の指紋がくっきりと残されていた……。

エンターテイメント性が強い作品。キャラクターがそれぞれ個性があって面白い。多少ご都合主義ではあるかなと思うけれどそれがまた良い。テンポが良いのでスラスラ読めました。
島村はアル中でのらりくらり生きているが、かっこいいおっさん。頭のキレはずば抜けている。浅井も仁義を大切にするかっこいいおっさん。この二人のタッグが何とも言えないくらいスカッとする。
番外編で浅井の警察官時代と菊池、桑野、園堂の1969年時代の話を書いてほしいなと思う。
著者の方は早くに亡くなられているので非常に残念です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年7月17日
読了日 : 2014年7月17日
本棚登録日 : 2014年7月17日

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