沢山の取材を重ねてこの本を作ってくれた人たちには星5なんだけど、あまりにも犯人の動機に同情できなかった……。
犯人の家庭環境や幼少期のトラウマのようなものが、歪んだ思想を生み出してしまったと思っていたんだけど、そのような影響を感じられないのがめちゃくちゃ怖かった。犯人は自身の信じる「かっこよさ」に捉われていきすぎた優生思想になっていると
感じたが、この思想は何をきっかけに生じたものなのだろうか…。
こういう本を読んでいると、育ってきた環境があまりにも辛くて犯人に同情してしまう部分もあるのだが(もちろん犯罪はだめだけど)、ここまで犯人に感情移入できなかったのは初めて。
被害者遺族への取材部分は読んでいて辛かった。殺されてしまった人たちが、障害の有無に関係なく家族に本当に愛されていたことが伝わってきた。
犯人には1ミリも同意できなかったけど、読んでるだけで辛い裁判を記事にして、犯人や被害者遺族に取材してくれた筆者ありがとうございます…という気持ち
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年7月13日
- 読了日 : 2023年7月13日
- 本棚登録日 : 2023年7月9日
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