仮面のマドンナ 改版 (角川文庫 6754)

  • KADOKAWA (2018年5月25日発売)
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感想 : 5
3

Kindle Unlimited(17冊目)

【ストーリー】
寿々子はある夜行ったディスコでガス爆発に巻き込まれる。一命を取り止めるが、コートを取り違えたことから人違いされ、声も出せず四肢も動かないことから、矢内原家で玲奈として保護されてしまう。
本当は別人であることを伝えたくても伝えられないまま過ごすうち、矢内原家の不自然な親子関係に精神的に巻き込まれていく。

→ちょっと前半が長い。矢内原家の話がメインなので、最後に吾郎のところに帰れないなら、事故まではもう少しコンパクトにして欲しかった。どこに気持ちの基軸を置いて読むか、雅彦の気持ちがわかる中盤以降まで不安定だった。
それを除けば、面白い、っていうか怖い、気持ち悪い話。
寿々子の気持ちの変化は一種のストックホルム症候群かなと納得できる。雅彦と滝子親子の話をもっと前面に出してたら完成度高いと思います。
でも気持ち悪いから、あんまり人に薦めたい作品ではないです(苦笑)
せめて、吾郎のところに戻って、嫌な過去でした、ちゃんちゃん、ならねぇ。
仮面はわかる気がするけど、なんでマドンナなんだろ、と思ってたら、最後に弁護士が謎の籠絡されてました。この辺もあんまり納得感与えられる表現はできてなかったと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月9日
読了日 : 2022年4月9日
本棚登録日 : 2022年4月5日

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