少年たちの終わらない夜 (河出文庫―BUNGEI Collection)

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本棚登録 : 521
レビュー : 59
著者 :
黄色いひよこさん いいな   読み終わった 

読んでいて、清々しい一冊。


今でいうリア充な彼ら。彼らと同世代のころ、わたしの目には、悩みもなく、刹那的に生きている彼らの姿しか映っていなかった。それが羨ましくもあり、無責任だとも勝手に思っていた様に思う。

でもこの本に出会ってからは、それは間違いだったと思えるのだ。

彼らとて日々に違和感を感じながら、でも毎日を悲観的に過ごさずに済むように、エネルギーを煌めかせる術を持っていたのだろう。

この本には、惚れた腫れたの恋愛話もなければアツい友情話もない。あるのは、淡々と続く日常と、少しばかりの距離感だ。何が起こっても、深刻味のないまま、場面は進む。それを、くだらないと一蹴するのは勿体ない。

ここにあるのは、違和感だらけの世の中で、どう自分自身を引き上げ、沈み込まないように生き続けるか、もがきながらも時の流れに押されてゆく若者たちの姿だ。その姿からは、世代や年齢は関係なく、心を顧みるきっかけを読み取れると思う。

レビュー投稿日
2013年6月2日
読了日
2013年6月2日
本棚登録日
2013年6月2日
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