限界芸術論 (ちくま学芸文庫)

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本棚登録 : 251
レビュー : 9
著者 :
黄色いひよこさん ぐうぜん   読み終わった 

黒岩涙香の話が印象的な一冊。色んな角度から限界芸術(純粋芸術と大衆芸術の間にあるもの)の描写がなされているのだけど、その中でも黒岩氏の話が際立ってた。抽象論より具体的な人物にひとりスポットライトをあてた文章は面白い。

黒岩涙香という人をこの本で初めて知ったのだけど、不思議に面白い人。サークル的になされている限界芸術を、新聞というプラットフォームを通じて大衆娯楽にまで高めようとしたのは面白い。荒くいうなら、今でいうFacebookみたいなもの。彼のように個々の芸にも秀でていて、かつ世の中や未来を見通すことのできる、つまりミクロもマクロも実力がある人は貴重な人材だったのでは。彼の存在を知れて良かった。

レビュー投稿日
2012年5月16日
読了日
2012年5月16日
本棚登録日
2012年5月9日
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