半分は文章で、半分は写真な洋館本でした。
文章と写真のバランスは、雑誌でありそうな特集を組んだ時の掲載記事くらい。なので文章もさらっと読めて、写真もぱぱっとめくれば読了。どれだけ写真を食い入るように見るか、文章を頭に入れながら見取り図や写真の細部をチェックしたいかで読み込む密度も変わるでしょう。
できればシリーズ一式を家に置いておいて、眺めたい時に開きたい本です。TRPGシナリオ的な意味でも。
文章は、建築技術的なことはほとんど書いてなくて、施主の人生や為人、それがどのような形で住宅に反映されているかが主眼。そのためか、結構イマジネーションが膨らむ文章になっており、大きな写真がそれを引き立ててくれています。
この手の館は家具類が残っていなかったり、現代バージョンになっていたりするのが残念だけど、それでも大正のお館の生活感というか、空気感を感じることができる楽しい本だなと。とりあえずシリーズは制覇するつもり。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
5 技術・工学・工業
- 感想投稿日 : 2009年1月27日
- 読了日 : 2009年1月27日
- 本棚登録日 : 2009年1月27日
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