ロビンソン・クルーソー: 完訳

  • 中央公論新社 (2007年6月1日発売)
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感想 : 3
5

 そういえば、ちゃんと読んだことがなかったなぁということで。

 無人島暮らし、意外と快適そうでした。ロビンソンさんが、すごく地道にコツコツと作業を続けて、テーブルつくるし、麦育てるし、パン焼くし。麦づくりのくだりは、こううまくいくもんかなぁと思いますが、細かく検証する類いの話ではないし。無人島生活って、もっと野菜や葉っぱもの依存になると思っていたんだが。

 改めて読むと、無人島に漂流するまでの舞台設定とか、無人島から脱出した後の財産管理とか、舞台設定の凝りように目がいきます。農場主になってから無人島漂着したから、文明圏に帰ってきたときに生活に困らない財産がちゃんとある。無人島に漂着する前に、別な船で難破してて、そこでいろんなスキルを身につけているという、そのくだりも丁寧でした。

 あと、苦しい時の神頼みを体現したようなロビンソンさんの行動が楽しかった。普段は神様の存在気にしてないけど、何かあると神に祈る。現地の人達を当たり前のように格下扱いしている白人っぷりも、いかにも当時の価値観って感じで、興味深かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年4月5日
読了日 : 2017年4月5日
本棚登録日 : 2016年11月21日

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