しんどい月曜の朝がラクになる本

  • サンマーク出版 (2024年2月27日発売)
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感想 : 5

相手の美点を探すことが、良好な人間関係を築くことに大事であることがわかる本です。
ビジネスでも、私生活でも、周りとの人間関係は良好である方がよいのは間違いないですが、残念ながらこじれてしまうことはあります。
人間関係がこじれるのは多くの場合、目についた相手の欠点が発端になりがちで、それを「嫌い」と感じるようです。
相手の美点を見つけ、ほめる、という意識を持つことで、相手もこちらのことを見る目が変わると著者は説きます。
美点を見つけるための心構え、ほめる際のコツなども併せて紹介されています。
周りとの関係、コミュニケーションに不安、不満がある方が読むと、その払拭に役立つ1冊となりそうです。

【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】

「一度に発見できる美点は2〜3個と少なくてもよい。美点を発見し続けることに意味がある。発見の際限はない。意識を向けると、現実がその方向に変わり、言葉や行動に変化が表れ始める。人は、自分のことをわかってくれる人に対立意識を持てない。」
「無意識はその性質上、悪口でも口に出した言葉を指示と受け止め、現実にするような働きをする。相手に言っているつもりでも、多かれ少なかれ、自身をも動かしている。相手が喜ぶ言葉を口に出していけば、それが自分の心に伝わる。」
「人をうらやましがるのは、相手を認めているのと同じなので、決して悪いことではなく、ある意味では相手を褒めている。自分が相手のように成長したいという意欲の表れでもある。できるなら、相手に向かって素直に『こういうところが素晴らしい』と言葉にしてみる。」

【もう少し詳しい内容の覚え書き】

○人間関係を愛で満たす
・同じ状況になっても、それぞれの過去の積重ね、体験、経験、価値観、体調、心の変化などで感じ方は異なる。自分が見ているものと周りの人が見ているものや認識が違うと、ストレスが生じてしまう。相手のよいところを見ようとすると、自分の見る目が変わる。
・褒めるのはどうしても相手が関わるため、その相手が影響を及ぼし、ためらうことも多いが、相手のよいところの発見だけであれば1人ででき、相手に伝えなくてもできる。相手の素晴らしい点を「全くそのとおりだ」と心の底から思って言葉にすれば、迫力が増す。

○心のダメージがまるごと消える
・科学技術の発達はめざましいが、人の心の世界は昔からほぼ進んでいない。自分の知っていることだけで上からかぶせるやり方は変え、技術的なものは使いこなせる人に活躍してもらい、個性を生かせるよう意識のスイッチを入れ替え、その人を生かす方法を考えたい。

○心が輝き奇跡が起きる
・人間関係がこじれるのは多くの場合、目についた相手の欠点が発端になりがちで、それを「嫌い」と感じる。人に好かれたいなら、先に自分から相手を好きになることを意識し、美点を見ることが大切。相手にそれを伝えれば、相手も自分の美点を見るようになる。
・相手に美点を伝えるときは、相手の目をしっかり見て伝える。相手が嬉しそうな顔をしたなら、それは的確ということ。相手がネガティブな反応をしたように見えた際も、照れ隠しの可能性があるので、喜びの一瞬の表情を見逃さないこと。
・一度に発見できる美点は2〜3個と少なくてもよい。美点を発見し続けることに意味がある。発見の際限はない。意識を向けると、現実がその方向に変わり、言葉や行動に変化が表れ始める。人は、自分のことをわかってくれる人に対立意識を持てない。

○自尊心を上げラクに生きる
・無意識はその性質上、悪口でも口に出した言葉を指示と受け止め、現実にするような働きをする。相手に言っているつもりでも、多かれ少なかれ、自身をも動かしている。相手が喜ぶ言葉を口に出していけば、それが自分の心に伝わる。
・営業で冷たい対応をされたら、「これはクレームだ」と思えばいい。「断りの本質」はクレームと同じなので、断られたら、クレーム処理をすればいい。対応を改善することは、お客様のニーズに応えられているということになる。

○人に好かれる
・人間関係を「GIVE=TAKE」の関係ととらえる。自分が行ったことで相手が喜んでくれて、そして自分で喜びを感じている。ひたすら与えているという感覚だと、自分自身が満たされないと心の葛藤や矛盾が生まれる。
・人をうらやましがるのは、相手を認めているのと同じなので、決して悪いことではなく、ある意味では相手を褒めている。自分が相手のように成長したいという意欲の表れでもある。できるなら、相手に向かって素直に「こういうところが素晴らしい」と言葉にしてみる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2024年
感想投稿日 : 2024年9月14日
読了日 : 2024年9月14日
本棚登録日 : 2024年9月14日

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