超ミニマル・ライフ

  • ダイヤモンド社 (2023年10月3日発売)
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必要なものを新たに得るために「手放す」ことの大事さと、その方法を学べる1冊です。
新たな知見や仕事は、可能であればいくらでも受け入れたいところですが、当然、肉体的にも精神的にも限界があります。
変化の激しい時代では新しいものを受け入れる必要があるので、何かを「手放す」ことが重要となってきます。
これまで大事だったものを手放すのは躊躇しますが、その重要性を改めて認識し、方法を学ぶことで、人生が良い方向に変わりそうです。

【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】

「言葉をソフトに変換する(嫌いを『ニガテ』など)、心の距離を置いてみる(話題に出さないなど)、物理的な距離を置いてみる(徹底的に礼節は尽くしながら)、という3つを心がけると、楽で効果的な人間関係をデザインできる。」
「仕事の目的は、みんなと仲良くすることでも、誰からも嫌われないことでもなく、会社と社会にとっての『いい結果』を目指すこと。傾聴から入るのが絶対ルールだが、目的達成に必要ならば、感情ではなく考え方やアイデアの違いで、衝突せざるを得ない時は堂々とやる。」
「ライフワークの真の意味は、具体的な職種や職業ではなく、抽象度の高い『生きがい』や『生きる目的』という言葉が近く、仕事はそれらに向かうための『乗り物』に過ぎない。『内なる部分』『手の届く範囲』『広大な世界』と真剣に向き合ってみると、ヒントが見つかる。」

【もう少し詳しい内容の覚え書き】

・「選ぶことは手放すこと」。人は何かを得る時、必ず別の何かを手放さないといけない。不要な物事を徹底的に削り取った後に残るのが、本来の自分。自分に「無いもの」ばかりに目を向けず、「外」に答えを求めず、意識を自分の「内」に向け、「すでにあるもの」に気づきたい。
・モノ、情報、人間関係、肉体と自然環境への負荷、全てが「過剰」の現代で、問題解決には「ミニマル=足るを知る」技術の習得しかない。全てをギリギリまでミニマル化し、辛くなったら少し戻して心地いいラインを見つけるのが、身の丈ポイントを見つける唯一の方法。

○思い込みの軽量化
・「快適な身軽さの維持」と「自分なりのペース配分」の2つの徹底で初めて、安定的なパフォーマンスを維持できる。誰も気付かないような「小さな成果」をコツコツと積み上げていると、その中の1つが必ず「大きな成果」を引き起こし、人生にブレイクスルーが起こる。

○体の軽量化
・パフォーマンスを上げるには体と心の両方を整えるべきだが、先に整えるべきは体。メソッドが具体的で、基礎科学の裏付けもあり手法が確立され、個人で実践できてお金もかからず、継続すれば成果を可視化できる。健康を維持しているとメンタルヘルスも安定する。
・“非生産的な時間”こそが、心身をリカバリーさせ、結果として“人生のパフォーマンスと幸福度”を高めてくれる。できる限り多くの“非効率な時間”を生み出すために、“効率化”を徹底する。

○食事の軽量化
・「体とメンタルへの影響」「価格」「栄養」「味」といった項目を総合的に見れば、安全な食材は「決して高い買い物ではない」。全てを安全食材にするのが予算的に難しければ、調味料、オイル類、お米など、普段からよく食べるもの、使うものからオーガニックに変えてみる。
・安くて美味しくて、新鮮で栄養価が高く、それぞれの季節に合った効能をもたらしてくれる「地元産で旬のもの」を食べるだけで、病気を防ぐことができる。季節外れの生のものより、旬の作物を保存食にするほうが栄養価は高まる。

○人間関係とコミュニケーションの軽量化
・言葉をソフトに変換する(嫌いを「ニガテ」など)、心の距離を置いてみる(話題に出さないなど)、物理的な距離を置いてみる(徹底的に礼節は尽くしながら)、という3つを心がけると、楽で効果的な人間関係をデザインできる。
・仕事の目的は、みんなと仲良くすることでも、誰からも嫌われないことでもなく、会社と社会にとっての「いい結果」を目指すこと。傾聴から入るのが絶対ルールだが、目的達成に必要ならば、感情ではなく考え方やアイデアの違いで、衝突せざるを得ない時は堂々とやる。

○お金と働き方の軽量化
・お金とは「捉え方、使い方」でエネルギーの質が変化する不思議な存在。「ライフワーク」が見つからないなら、目の前の「ライスワーク」を「ライフワーク」にできないかと試行錯誤し、創意工夫を重ねたい。
・ライフワークの真の意味は、具体的な職種や職業ではなく、抽象度の高い「生きがい」や「生きる目的」という言葉が近く、仕事はそれらに向かうための「乗り物」に過ぎない。「内なる部分」「手の届く範囲」「広大な世界」と真剣に向き合ってみると、ヒントが見つかる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2024年
感想投稿日 : 2024年5月10日
読了日 : 2024年5月10日
本棚登録日 : 2024年5月10日

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