syikiさん 絵本・児童書   読み終わった 

アトリエで仕事をしていた人、個展会場にいた人、神戸の地震にも遭った人・・・、32人の作家が、3月11日当日のことやその日を経ての今を、絵と言葉で語るアンソロジー。
震災によって自分の中に生まれた思いや感情を、うまくあらわせずもどかしくても、表現することを生業にする作家さんたちの絵や言葉が、代わりに外に出してくれたような・・・そんな気持ちになる。
それぞれ、ごく個人的な体験だから共感とはちょっと違う。でも、「あ・・・、そうだな、そういうことだったのかな」と腑に落ちる表現があったり、思いを込めて描かれた絵をながめていると、「そうだ、私の中にも、こういうシーンがあるような気がする」と思えたり。そんな感情の動きはなんの助けにもならないけれど、心がなだめられて整う感じがする。
多くの作家さんが参加することで、本の主張も個人の主張も薄くなり、「思いの記録」のようになったふしぎなたたずまいの本。

レビュー投稿日
2019年4月28日
読了日
2019年4月30日
本棚登録日
2019年3月19日
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