文学に描かれた「橋」:詩歌・小説・絵画を読む (平凡社新書)

著者 :
  • 平凡社 (2019年9月14日発売)
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感想 : 3

そこに橋が登場する意味、橋の表す心情や状況をひろい集めたおもしろい一冊。
現実に自分が渡るときは9割くらい「いい眺めだなー」で終わってしまうけど、文学においてはそんな単純な話ではないのだ。
隅田川の新大橋は芭蕉がその工事を見ながら句に詠み、広重が絵に描き、それをゴッホが模写している。ランボーらが表現したのは、日常の風景に溶け込んだ美しいパリの橋。近松門左衛門の「名残の橋尽し」は橋の名を次々と挙げて心中しようとする男女の心と重ね合わせている。
また、戦争のさなかの橋、彼岸との境界としての橋。さまざまな考察が現れて興味深く読んだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ・評論
感想投稿日 : 2021年1月26日
読了日 : 2020年12月31日
本棚登録日 : 2020年9月8日

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