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スーパーダンクスター
- サミー
- サミー / -
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オリンピックだ!バスケだ!…と、先日、ルールを覚えながらゲームをしようと「スーパーダンクショット」をクリアしたわけだが、似たタイトルのソフトも見付けてしまったので比較してみようと…。
8チームのトーナメントなので3回勝てば優勝。
パスワードは無いが、簡易セーブがあり、トーナメント画面でセーブをすれば電源を切るまでは、ロードで再開できる。
プレイしたとき、バグって進行不能になった事が数回あったので、腕に自身があってもセーブしといたほうがいいかも。
こちらはひたすら点を取り合うゲーム。
細かな時間のルールは発動しなかった。
ショットクロックなどの表示もなかったので…。
見落としていただけかもしれないけど。
あったとしても、ゲームテンポが目茶苦茶早いので…。
ゴール下にボールを運び、シュートボタンでダンクモーションに移り、身体が光ったあとに更にシュートボタンでダンク成功。
これを理解しないと、どうにもならない。
守備は、急いで自陣に帰り、自チーム選手がボールの近くになったら、パスカットボタンでボールを取れることがある。
自分が操作中のキャラではなく、自チームキャラ全部への指示っぽいと感じた。
逆に言うと、パスカットボタンを押さないと、自動では取ってくれない気配で、これに気づくまでも苦労した。
この基本スタイルで、ピリオド重ねて、何とか優勝まで。
ジャンプが鬼門。
リバウンドを空中で取って、そのまま着地するとトラベリングで笛を吹かれてしまう。
取ったタイミングもよくわからないので、取ったかもしれないときは着地より前にパスを出さなきゃいけない。
ボールを持ったときに、うっかりジャンプボタンに触れちゃっても、着地は許されなかったり、色々厳しい。
ルールを、覚えつつのプレイには向かない印象を受けた。
このゲーム独自のコツを掴めば、なんとか勝てるけど、バスケしてる感覚は薄かった印象。
好みの問題かもしれないけど。
2024年3月22日
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笑っていいともタモリンピック
- アテナ
- アテナ / -
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オリンピックイヤーなので、タモリンピックイヤーでもあろう。
そんな乱暴な動機でソロプレイ。
ミニゲーム集。
一年を、4つのシーズンに分け、ひとシーズン4つの競技で年間勝者を決める。
種目はシーズン最初にスロットで決める。
番組であった競技をミニゲームに落とし込んだ感じで、簡単だったり難しかったり。
リハーサルと称して個別に練習するモードもある。
一応シーズン全て失格すると番組降板というゲームオーバーもあるが、苦手種目ばかりたまたま重ならない限り回避は難しくないと思う。
ソロプレイなら実質、一年通せば優勝クリア。
パーティゲームとして、大勢で遊べば、難易度やゲーム性の幅の広さから、なかなかいい感じの展開になりうる可能性が高いと思われる。
やり込んだ持ち主が模範プレイを披露して、不慣れな大勢が競い合うのが理想のパーティかなと。
2024年3月19日
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スーパーダンクショット
- HAL研究所
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オリンピックの年でもあり、日本のバスケも熱い!…と、言うことで、より踏み込んだルールを覚えつつ、ゲームも楽しもうと手に取る。
NCAAというアメリカの大学バスケが題材になっているようだ。
全米を4つに分けたディビジョンに属する七チームの総当りを2周した上位4チームが、決勝トーナメントに進み勝ち進んで優勝。
パスの通り易さが視覚化され、ゴール下へボールを運び、ダンクを決めるゲーム。
ショットクロックを、はじめ時間のルールもフォローされ、ルールを覚えつつ遊ぶのに丁度いい印象。
個人的攻略
敵の正面からYでボールを奪い、ゴール下へ運ぶ。
運べなかったら3ポイントを狙う、リバウンドは自動らしいので取れたらダンク。
メンバーチェンジをこまめに行い、常にフレッシュな選手を維持する事に気を付ける。
こんな、感じでクリア出来た。
こなさねばならない試合はそこそこ多いが、パスワードで中断可能。
学校で習うレベルのルール解釈で始めても、なんとかなる感じで、そんなに難しくないので、プレイしながら細かいルールを覚えるのにもおすすめ。
2024年3月3日
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放課後ひみつクラブ 4 (ジャンプコミックス)
- 福島鉄平
- 集英社 / 2024年2月2日発売
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4巻故基本構造は割愛。
不条理ギャグコメディ路線を確立してしまったが故に許される乱暴なオチは、乱暴であるほど納得感が出てしまう。
基本オチの無い作品は嫌いなんだけど、この作品はこれでいい気がしてしまう。
多分アンケートなどで読者から、メイン二人の恋愛譚が要望されまくっているのでしょう。
それをこの作品の二人の関係性を壊さず、且つ二人の仲を見守りたい多くの読者を満足させる絶妙な描写の数々が、巧みだと感じた。
や。前提からしてわたしの妄想の部分が大きいんだけど。
日常回的な平和な話も独特で良き。
2024年2月29日
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密室のパラノイア 天久鷹央の推理カルテ 完全版 (実業之日本社文庫)
- 知念実希人
- 実業之日本社 / 2023年12月8日発売
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不完全版も登録済み故基本構造は割愛。
カルテなので、短編の方か。
完全版商法は嫌いと言いつつ、全部買って全部は積まずに読んでいるけど、饅頭怖いではなく本当に嫌いではある。
再読なのでハイペースで読めるのと、これを積むと崩すのに何年もかかるのが見えているから…性格的に崩さない限り新作読めないし。
閑話休題。
短編なので、事件を思い出せば犯人や動機なんかは割と思い出せ、真相を知った視点で読み返す面白さは感じられた。
普通に読み返してもごにょごにょ。
特典の掌編は今作のもミステリじゃない日常譚。
2024年2月29日
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独創短編シリーズ 野崎まど劇場 (電撃文庫)
- 野崎まど
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス / 2012年11月9日発売
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YouTubeチャンネルほんタメで、あかりん嬢がおすすめしていた気がして買った一冊。
所謂典型的なSF系ショートショート。
昨今のコントや漫才の如く、分かりやすい落ちが無い物も多い印象を受ける。
他の人の感想と真逆の感想だけど、古参の読書家はこれ系の傑作も過去に多く読んでいるので…。
発想力はすさまじく、斬新な展開に膝を打って喜んじゃう程の良さはあるが、ハッキリした落ちに繋げて欲しかった旧世代の感想です。
こっちの方が流行りだから、敢えてのこの構造なんだろうけどね。
火浦功とか好きな世代に。
2024年2月27日
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恋愛代行 2 (ヤングジャンプコミックス)
- 赤坂アカ×西沢5ミリ
- 集英社 / 2024年2月19日発売
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恋愛スキルが低すぎたり高すぎたりして意中の相手のアプローチ具合を見失った者がリアルタイムに助言をもらいつつ恋愛成就を目指す代行業者を挟んだ恋愛譚。
基本ラブコメディではあるが、原作者得意のシリアスな部分も巧みに織り込みつつ、恋愛のポンコツ具合をコメディに仕立てていく。
今巻登場人物もぐっと増え、シリアスな設定も開示されていく中で、勿論コメディも展開する。
情報が多すぎて処理しきれていない印象を受けた。
それこそ一旦リセットして軸足の確認を安定させて欲しいと感じた。
そうなりそうな引きで次巻へ。
2024年2月25日
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パラレルパラダイス(5) (ヤンマガKCスペシャル)
- 岡本倫
- 講談社 / 2018年10月5日発売
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5巻故基本構造は割愛。
前巻から続く流れを進めながら、世界観を語り、世界構造を垣間見せ、エロ展開をごり押ししながら、キャラクターを立たせていく。
エロ描写の激しさがドを越えていて、コメディの域にきている気もするし、この世界観の中でこのセリフやこの反応は、不自然じゃないかなと思う部分も散見れる。
勿論、その不自然な部分まで含めてマルっと説明できる仕掛けがあり、その伏線なのかもしれないが。
流行りものに乗じて異世界で無双するだけではないという意気込みは感じたが、便利すぎて、ご都合めいた部分も感じた。
2024年2月20日
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ネタキャラ仮プレイのつもりが異世界召喚 5 (MFC)
- 芹之由奈
- KADOKAWA / 2022年8月31日発売
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5巻故基本構造は割愛。
整備した部隊を率いて領村に出没した魔物討伐からの流れを描いた巻。
軸足はしっかりヒロイックファンタジーに乗せ、英雄譚好き読者もエッチ展開に釣られた読者も引っ張ってゆく。
夜の営みパートにSっ気が見られ平素のキャラからの乖離が感じられなくもないが、『性豪』スキルの所為と、この手の作品の「定石」による所で仕方ない部分か…。
エロシーンの多い話の扉絵は着衣のヒロインのスナップで、シリアス路線でエロ展開の薄い話では、ヌードデザインの扉絵で、英雄譚とエロ両方の読者への配慮も面白い。
2024年2月17日
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イトミミズ(1) (ヤンマガKCスペシャル)
- ふじもとこっち
- 講談社 / 2023年12月20日発売
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別の本に挟まっていた広告で気になって買ってみた一冊。
所謂「ムラ社会」の悪い部分を前面に押し出した作品。
スクールカースト物をそのままグレードアップして村に適用させた感じといえばわかりやすいだろうか。
村全体に適用されるので、底辺の者には救いがない。
村を出るには、東京の進学校へ進むしかないが、受験に失敗してしまった主人公が、田舎のイジメに…。
加減を失った上下関係に都会から来た美少女。
今のところミステリよりサスペンスな印象ではある。
おかしく思える部分もあるが、伏線かもしれないしね…。
2024年2月13日
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ざつ旅-That's Journey- 9 (電撃コミックスNEXT)
- 石坂ケンタ
- KADOKAWA / 2023年5月26日発売
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9巻故基本構造は割愛。
前巻からの続きになるのかな、船での四国。
長野は諏訪に松本。山口県に岡山県。あと奥多摩かな。
個人的によく行くところが多く収録されていて、嬉しい。
もっと語ってほしい部分も沢山あるが…以前より、しっかり旅先の様子に解説がつくようになっていて、旅作品として面白さが増してきているように感じる。
地方の旅で、こんな感じの巡り方をしていると、たくさん歩くことになるのはよくあること。
10巻を先に買ってしまい、飛ばしたことに気づいて慌てて買った9巻。
これも、よくあること…。
2024年2月10日
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トマトイプーのリコピン 4 (ジャンプコミックス)
- 大石浩二
- 集英社 / 2021年4月30日発売
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4巻故基本構造は割愛。
刊行ペースが大きく開いていたようだが、今追いかけているのであまり関係がない。
本編はいつも通りの面白さであるため敢えて特別読み切りの感想。
刊行ペース大きく開いていたのに一冊分足りてなかったのかな。
閑話休題。
人気アイドルグループの人気者ではない辺りの女の子が主人公で、唯一自分を推してくれる熱狂的なファンとの交流を描く。
アイドルと将棋という珍しい組み合わせで紡がれる物語。
単行本に収録される特別読み切りの作画が別人というのも珍しいし、それすらネタの一部なのかも。
2024年2月7日
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弁護士・亜蘭陸法は漫画家になりたい (4) (裏少年サンデーコミックス)
- ゆうきまひろ
- 小学館 / 2022年11月17日発売
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4巻故基本構造は割愛。
違法アップロード周りの案件の続きから始まり、様々な展開を見らるが、収束しないまま次巻へ続いている。
強大な敵組織に、主人公側も大きな伝手を駆使し、正直純粋な法律物の面白さから外れてきている印象。
評判は悪くないようなので、マンガとしての路線は間違っていないかもしれないが、現実の違法コピー問題のアピールという面では、この展開はどうなのかなと思わないでもない。
非現実的すぎる流れに身近な犯罪というテーマが隠れてしまっている印象。
リアルにし過ぎるのも難しいのかもしれないが。
2024年2月8日
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パラレルパラダイス(4) (ヤンマガKCスペシャル)
- 岡本倫
- 講談社 / 2018年7月6日発売
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4巻故基本構造は割愛。
そして今巻初の通常版。
特装版のおまけが、3巻までそれほど重要な設定紹介とかなかったので、拘らなくてもいいかと。
表紙はごにょごにょ素敵なんだが。
二つ目の街での物語が展開し、世界構造の謎の一端も見え隠れするなか、織り込まれるコメディレベルの性描写が、逆に生々しさを打ち消して塩梅を調節している気もする。
古本で購入したが、エッチな袋とじミニ冊子も付いていた。
前のオーナーは漢気のある方のようで袋とじ未開封で売却されたようで…。
開けたら負けな気がして開けられず困る。
2024年2月5日
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ネタキャラ仮プレイのつもりが異世界召喚 4 (MFC)
- 芹之由奈
- KADOKAWA / 2021年10月22日発売
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4巻故基本構造は割愛。
エッチネタを仕込みながら、コメディにならないバランスを保ちつつ、しっかりした設定とシナリオ展開を維持していくのは、なかなか難しいと思うがそういう視点でも読みごたえがある作品。
前巻ラストからの展開が落ち着き、新たな局面へ。
ゲーム的な世界観も相まって、よくできたエロゲーのような、エッチな描写と世界設定と物語がしっかりかみ合っているように感じた。
エロゲーほとんどやったことないが、よくできたエロゲーはすごいらしいのできっとこんな感じなのでしょう。
エロいだけじゃないのが〇
2024年2月2日
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ジャナ研の憂鬱な事件簿 (4) (ガガガ文庫 さ 11-4)
- 酒井田寛太郎
- 小学館 / 2018年8月17日発売
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4巻故基本構造は割愛。
シリーズも進み、キャラクター間のドラマも展開され始めると、ライトノベルじゃなくてもミステリ要素が薄まりがちな展開を見せがちではあるが、ガンガン本格な推理を展開し、あちこちにに張られた伏線も気持ちよく回収される。
しっかりした本格作品なだけに、基本構造が借りものなのが勿体なく思えてしまう。
学校を舞台のミステリで、破天荒な設定が厳しいとなれば似すぎも似た内か。
日常の謎寄りの独立した短編3本を軸に、名探偵の陥りがちな悩みな部分だったり、ほんのりと青春譚が見え隠れしたり。
2024年2月19日
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invert 城塚翡翠倒叙集 (講談社文庫)
- 相沢沙呼
- 講談社 / 2023年11月15日発売
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文庫派なので待ちに待った作品。
漸く録画して観るのを我慢していたドラマも鑑賞できる。
倒叙もの…と言ってわからない人は、わかるようになるまで読まないで欲しい。
倒叙の良さがわかっている人が読んで、更に驚く仕掛けが施されている作品と感じたので。
作中明かされていない手がかりや仕掛けもたくさん残っているの、それを見つけて悦に入るだろう読者へのけん制までされているの。
余りにオフザケレベルでコロンボや古畑のパロディ的な描写やコナン君的な「あれれ」もあるけど誤魔化されてはいけない。
読者への挑戦も。
2024年2月18日
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ポイポイポイ (スーパーダッシュ文庫)
- 桑島由一
- 集英社 / 2007年10月25日発売
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多分写真が表紙のライトノベルが珍しくて手に取ったんだと思う。
カラー口絵は写真だが、作中の挿絵としての写真はなかった。
この写真も仕掛けの一部のつもりなんだろうけど、逆効果な気が強くする。
ライトノベルにしては重い話を編集部の助言で、ギャグ要素を足して滅茶苦茶になった新人作品なのかと思って読んでいたが、作家はそこそこベテランのようだ。
設定も描写も滅茶苦茶で、面白い部分だけつなげて読めばそこそこ面白い気もするが、とってつけたその他の描写が何もかもぶち壊している印象。
「金魚すくい」な青春小説。
2024年2月8日
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幻影の手術室 天久鷹央の事件カルテ 完全版 (実業之日本社文庫)
- 知念実希人
- 実業之日本社 / 2023年12月8日発売
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完全版商法は嫌いと言いつつ今のところ全部買ってしまっているが、嫌いっていうのは本当なんだよ。
ツタヤ限定の書下ろしペーパーも嫌い。
饅頭怖い的な話じゃなくて本当に嫌い。
不完全版を読んでいるので、実質的にはほぼ再読になるわけで、大まかな流れが解って読む本格ミステリは、まぁ実際一度目とは別の面白さはある。
書下ろし掌編は、ここまで同様ミステリ要素の無い、日常譚。
今巻の事件の後日譚。
好き嫌いは別にしても、ペースが追い付かないのも実際。
年末年始忙しさでペース乱れて、追いつくのも大変・・・。
2024年2月4日
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たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語9 ドラマCD付き特装版 (GA文庫)
- サトウとシオ
- SBクリエイティブ / 2020年4月14日発売
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通常版を読了済みではあるが、特装版も手に入ったので、一応本編も再読してはみた。
このスタイルの作品の場合、読み返して面白さが増す言うこともないという発見があった。
伏線を確認する面白さより、一周目で奇想天外さを十分に叩きつけてくれた感じ。
この手のドラマCDは、世界観から何からグチャグチャになりがちなのだが、原作者が脚本を担当したということで、最低限の面白さは確保されていた。
…が、時間内で風呂敷をたたまねばならない関係で多少の祖語は仕方がないのか。
ロイド君が結婚式場のバイトをする話・・・。
2024年2月1日
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パラレルパラダイス(3)特装版 (プレミアムKC)
- 岡本倫
- 講談社 / 2018年3月19日発売
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3巻故基本構造は割愛。
エロい描写は多いが、エロ差に正統性を持たせるために全力で世界を構築している。
この手の作品はタイトルの中に「エロ」を期待させる言葉を織り込んでおいて、実際に手に取るとそんなにエロくないことが多い印象だが…。
この作品はタイトルにエロ要素は特にないけれど、エロい描写の多い感じ。
読者の要望か編集部の意向か作者の趣味か、必要以上にエロ展開が織り込まれている気がしなくもないけれど、緻密な伏線をさり気無く隠す煙幕なのでしょう。
物語は、大きく動き出し世界が広がって、先が楽しみ。
2024年1月25日
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名探偵は推理で殺す 依頼.1 大罪人バトルロイヤルに潜入せよ (ファンタジア文庫)
- 輝井永澄
- KADOKAWA / 2022年12月20日発売
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ライトノベルのミステリは当たり外れが大きいが見かけるとどうしても手が出てしまう。
なので買ったけど積んでいた。
完璧探偵が罪を背負って異世界へ行き、多種多様な世界の罪人たちと命がけのバトルをする。
世界構造上、罪人の秘した罪を暴けば…能力の源を看破すれば、異能が暴走して術者に還るので勝利する…つまり、推理で殺す。
勿論、物理的にも殺せるし、魔法や異能でも殺せる世界。
「罪」の定義が曖昧な気はしたが、それ以外はロジックととバトルがいい塩梅で融合していて面白かった。
次巻は出ていないようだけど。
2024年1月30日
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カチカチ山殺人事件: 昔ばなし×ミステリー【日本篇】 (河出文庫)
- 伴野朗
- 河出書房新社 / 2021年1月6日発売
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昔話を取り込んだ短いミステリ譚のアンソロジー。
ミステリなんか書かないライトノベル作家に無理矢理書かせた作品レベルのヒドイ話が詰まっている印象だが、作家陣は割と有名ドコロ。
企画があって執筆を依頼したというより、テーマを絞って作品をより集めた感じ。
ミステリと昔話なら「見立て」という黄金パターンがあるのに、あえて避けたのかページ数に合う作品が見つからなかったのか。
単なるダジャレ譚や、官能小説も混ざり、バリエーションは豊かだが、このタイトルで手に取る読者の期待は満たしにくい気はしないでもない…。
2024年1月29日
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むかしむかしあるところに、死体がありました。 (双葉文庫)
- 青柳碧人
- 双葉社 / 2021年9月9日発売
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気になっていたタイトルで文庫化された機会に買っていたけど今まで積んでいた。
渚ちゃんの著者だし面白いんだろうけど、表紙の雰囲気から、中身の具合が読み取りにくく…。
「一寸法師」「花咲か爺さん」「鶴の恩返し」「浦島太郎」「桃太郎」を題材に、ミステリベタとの融合を図っている作品集。
はじめのうちは、見事な融合と思っていたけど、だんだん便利な独自の設定やアイテムが登場して、ご都合全開になっていった印象。
単発おふざけ企画ならともかくシリーズ展開するなら、もっとミステリとしてしっかりしていて欲しかった。
2024年1月28日