美の方程式

著者 :
  • 講談社 (2010年10月26日発売)
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本棚登録 : 61
感想 : 5
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 美はある種の完璧さを前提にする。そこに、「破れ」が掛け合わされることによって完全な美となる。モナリザを例に挙げて、対称性の破れについて言及している。世界一有名な絵のひとつであるが、その魅力の原因は何かというと、正面からみた絵と、右斜めから見た絵と、左斜めから見た絵、さまざまな角度から見た絵が合成され、鑑賞者に自覚的違和感を与えることなく内的に統一させているからである。 
 黄金比について、1:1.618・・・・という魔法の比率は、パルテノン神殿をはじめ、「最後の晩餐」など有名で何百年も人を惹きつけて止まない芸術的創作物に見出すことができるのである。くしくも、数学者が数式に美を見出すことと密接に関連があることは容易に想像できるだろう。美について考える上で興味深いエッセンスがつまっている良書であるといえる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 芸術
感想投稿日 : 2011年5月13日
読了日 : 2011年5月13日
本棚登録日 : 2011年5月13日

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