【怖い~を読む―3】
京都を実に魅力的に紹介してくれる著者…ボクは
そのテイストが大好きで、これまでにも何冊も読みました。
本書は京都の妖しくおそろしい魅惑を存分に伝えてくれます。
怖いんだけど、どこか愛嬌がある…人が息づく感じがする…
冒頭でこんなふうに語られています…
― 京都の怖さは作り笑いの後ろに隠れている。
真意が読み取れない恐ろしさだ。
異形、伝説、寺院、神社、奇妙、人間、風景、幽霊、妖怪…
8つに分類し、それぞれに実際の場所を紹介しながら綴られる
まるで百物語のような本…こわいぃ~…でも、
こんな、おちゃめ(?)な話もあるんですよ!
―鴨川の河原でカップルが必ず等間隔に座ってるやん。
あれ、なんでか知ってる?
・・・それは、隙間ができるとそこに霊が宿る…
からなんだそうで…著者は、その都市伝説の元には、
秀吉に殺された秀次妻妾遺児39人の処刑事件が
あるんじゃないか…って続くんだけど…ほら~怖くなってきた!
…と、まぁ、読み進むほどに、あぁ、ともあれ、やっぱり、
京都へ実際に行ってみないとなぁ~って思わされちゃうんです。
ありきたりのガイドブックにはない…でも
格好の京都ガイド! たしかめてみぃへんとこわいやん!
こんなふうに結ばれていました…
―「結局、人間が一番怖しい」という決まり文句が
“京怖”にはあてはまるということなのだろうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2013年6月11日
- 読了日 : 2013年6月11日
- 本棚登録日 : 2013年6月11日
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