その手をにぎりたい

3.62
  • (91)
  • (235)
  • (221)
  • (45)
  • (2)
本棚登録 : 1500
レビュー : 254
著者 :
syup0116さん  未設定  読み終わった 

柚木麻子さんはランチのアッコちゃんみたいなポップな作品もあれば、女子同士のドロドロしたようなちょっと苦しくなるような作品もあり、振り幅が大きい。
本作はモロに後者の方で、バブル期、しかも不動産業界に身を置く、正に狂乱の真っ只中に居た、若くて美しい女性。
だんだん若さと共にいろんなものを失いはしながらも、逆に自分という確固たるものを手に入れ、心の拠り所としている高級寿司店、そこで寿司を手渡しでくれるぶっきらぼうで純粋な職人。
カウンターを挟んで、時に燃えたぎる気持ちを隠して食べ物を手渡される。すごく官能的でもある。うまい!
バブルをある程度知ってる世代からすると、余計に心がざわつくけれど、やはり面白い作品。
今後ももちろん期待してしまう。

レビュー投稿日
2019年5月30日
読了日
2019年5月29日
本棚登録日
2019年5月29日
1
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『その手をにぎりたい』のレビューをもっとみる

『その手をにぎりたい』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする