脳内ニーチェ

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2011年12月7日発売)
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本棚登録 : 45
感想 : 10

前作の様にさっぱりと楽しく読めた。
前作の主人公の、高校時代の同級生が、震災体験後に
またもや前作同様、ミッキーと会う事となり、
勿論、ニーチェ先生からも御教鞭賜る。

前作でも割と衝撃を受けたが、
ざっくり切って、ニーチェがルサンチマンを嫌っているという事が
今回も面白かった
2ちゃんなんかの文化を見ていると、
他者の自己主張や、自己顕示への恐怖や嫌悪を感じるし
自分自身も劣等感から、他人のどぎつい主張に
しり込みをしてしまう経験が少なくないのだが
この一連のシリーズでは、当たり前の事に気付けたような清々しさを感じてしまう。
美しい人は美しいし、強い人は強い、問題は自分の受け取り方、心の有り様である、と書けば
自分の生活にも実践出来る様な気がする。(あれ?先生、違う?)
著者は作中、生活における些細な努力こそが大事、と言っているのだから単純に「ポジティブ論」として見ても良いだろう、多分!
絶対的な正義として信仰してはいけない、という所は注意すべきだろうけども。

このシリーズを読むと、ドラマTRICKの劇中書籍「何故、ベストを尽くさないのか!」の内容は
こんな感じなんじゃなかろうか、とも思います。

それにしても、今回も怪しい結社だったw

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年5月27日
読了日 : 2012年5月27日
本棚登録日 : 2012年2月4日

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