ライフスキル・フィットネス――自立のためのスポーツ教育 (岩波ジュニア新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2013年4月20日発売)
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感想 : 4
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素晴らしい一冊。プロスポーツ選手が引退した後も社会生活に適応していけるように、自立して生活できる力を養うこと。だから、大学でスポーツと学業を両立させることが厳しく要求されている。「大学はレジャーランド」と呼ばれていた某国とは随分違う。
大学がNFLやNBAなど米メジャースポーツのためのプロアスリート輩出機関となっている。が、アスリートは実際に活躍できるキャリアは長いものではない。だから、大学できちんと学業を修めることを非常に大切にしている。アメリカの教育システムは、日本も見習うところがあるだろう。大学のコーチが、教育者である、という点は重視しなければならない。「ルディ」とか「タイタンズを忘れない」「ドラムライン」といったスポーツ映画をみるとそれがわかるはず。
大学のコーチが、下手をすればプロスポーツ選手やコーチより名声を得、高給取りであるっていうベイスポーツ界の構造ってのは、日本とは考えられないものかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年6月23日
読了日 : 2013年6月23日
本棚登録日 : 2013年6月13日

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