もっと知りたいエル・グレコ 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

  • 東京美術 (2012年10月10日発売)
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感想 : 6
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■クレタ島のイコン画家として出発したエル・グレコは、イタリア滞在10年を経てスペインに移住し、カトリックの宗教画家として大成しました。
本書は時代の変貌に足並みを揃え変遷した画家の美の軌跡を、時代背景をふまえつつ辿ります。
複雑なルーツをもつエル・グレコ芸術の本質と、時代を超えて感動を呼び続ける魅力を探る画期的な入門書です。

■真筆とされる数々の傑作を紹介します。
早熟な画才を物語る初期の意欲作、静と動が見事に共存する衝撃のスペインデビュー作から、写実と幻想、地上と天上が融合した壮大な祭壇画
教養ある知識人たちに愛された哲人芸術家の眼差しを感じさせる肖像まで、見どころが満載です。
20世紀になって、忘却から復権へ──「奇矯画家」から「セザンヌの兄弟」へ、評価が大きく転回したこの画家の
一筋縄ではいかない多面性と現代性に触れることができます。

■サインに込められたメッセージや、旧蔵書に残る書き込みから浮かび上がる画家の美学など、謎が多いと言われてきたこの画家の内面に
さまざまな角度から迫ります。(アマゾン紹介文)

大原美術館で『受胎告知』を観てから、まとめて知りたくなりました。
なぜかもっと前の世代(14世紀くらい)だと思い込んでいたような…。
時代的にも宗教画が主で当然なのですが、『ラオコーン』のように異教的なモチーフのものを望んでしまいます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 美術
感想投稿日 : 2018年6月5日
読了日 : 2018年6月5日
本棚登録日 : 2018年6月5日

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