夢にも思わない (角川文庫)

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本棚登録 : 3222
レビュー : 237
著者 :
てつさん ジュブナイル   読み終わった 

巨匠宮部みゆきの少しマニアックな作品を。
なお、「今夜は眠れない」の続編なのでそちらを先に読むといいかも。

事件自体はさして目新しいものでもなく、大仰なトリックもない。なのでミステリーというよりは、中学1年の男子二人がコンビで事件解決するジュブナイルとして読むとよい。

本書への批判として「中学生二人が頭良すぎ、こんな
中学生はいない」というのがあるが、中学一年の彼が主人公でなければこの小説のラストは成立しない。まだ清濁併せのむことを知らない無垢な少年の視点だからこそ、本書ラストで明らかになる無自覚の悪意がより鮮明に切り取られる。
この最後ありきで、そこにストーリーをあてはめて行ったのがこの小説の骨子だろう。

そうしたこの小説の主題を考えれば中学生の達観に言及するのは少し本質からずれてはいるが、ただ宮部作品ということで骨太のミステリーを期待した人には期待外れはあるかもしれない。

個人的には好きなテーマなので星4つ。

レビュー投稿日
2014年7月23日
読了日
-
本棚登録日
2014年7月14日
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