容疑者Xの献身 (文春文庫)

4.20
  • (5599)
  • (4066)
  • (2569)
  • (188)
  • (42)
本棚登録 : 32490
レビュー : 2938
著者 :
ミューさん  未設定  読み終わった 

定番で万人に認められる作品には定番になるだけの理由がある。難解で抽象的なばかりがいい作品ではない。
石神は既に死んだ人間だった。自分で首を吊って死のうと覚悟を決めて、半分死の世界に踏み込んだところを花岡靖子に救われて、彼の命は後はもう、靖子が好きでそのためだけのものだったんだろう。
だから靖子が罪に問われて存在を消してしまうことは、どちらにしても彼の死そのものだったんだ。だから彼は、自分だけ死に、せめて靖子を生かすことを望んだ。
最後の慟哭は、絶望と、自身の想いを知られせめてひとかけらでも受け取ってもらえた切なさ、様々なものが含まれているとおもう。

レビュー投稿日
2017年4月16日
読了日
2017年4月15日
本棚登録日
2017年4月15日
1
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『容疑者Xの献身 (文春文庫)』のレビューをもっとみる

『容疑者Xの献身 (文春文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする