一朝の夢

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本棚登録 : 116
レビュー : 24
著者 :
あこさん 2013年12月2014年1月読んだ本   読み終わった 

悲しい、哀しいようっ。
うう、読後感は悪くはない、むしろいい方なのですが、いかんせん、
哀しすぎです。
美しく咲いた大輪の黄色い朝顔が
誰でもなく、ただ咲いていた朝顔の前で、ほほ笑みあえていた、
まるで夢のようなひとときと重なって、切ない。

あの地震後のお話ですね。
あいかわらず、ひょろりと高い身体をもてあましたように歩く興三郎に
あいかわらずだなあっと思いつつも、幼い頃の知り合いの女性を
救うために、育てた朝顔をゆずったりするところに、
おお、やるじゃんっとにやりとしたり。
里恵さんとうまくいってくれたらいいなあっとのんびり思っている間にも
周りでは、なにやらキナ臭い出来事や、怪しい人がちらちらと。
そうこうしているうちにとりかえしのつかないことに・・・・。
うう、なぜだ。なぜ、こんなことにっ。とゆー興三郎の哀しみと憎しみに
めっちゃ同調。
あ、そうそうビックリしたのは鈴やさんでした。
最初はなんか福福しい、いい人っぽかったのに、段々、雲行きが怪しくなり、最後にはもうサイアクなことに・・・・・。え?この人そーゆー役回りだったの~っと。

それしかできないのです、といいつつも抜刀術(まあ最初の一撃だけだが)
がすごい興三郎がカッコいいのです。まあ、守りたかったものは
その手からすり抜けてしまったわけですが・・・・・。
楽しかったと言いっぱなしでいってしまったと泣くシーンにうるうるでした。
にしても藤吉と離れて興三郎大丈夫だったのでしょうか?
みんな大丈夫だと信じてましたが、ちょっと心配。
でも、まあ、そうですね、どこかで元気に朝顔にほほ笑みかけている姿しか浮かばないのも確かで。

たとえ一朝の夢でも、
それは生きる糧となる。

レビュー投稿日
2014年1月9日
読了日
2014年1月9日
本棚登録日
2014年1月9日
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