夢の花、咲く

3.57
  • (5)
  • (9)
  • (14)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 81
レビュー : 13
著者 :
あこさん 2013年12月2014年1月読んだ本   読み終わった 

薬草園のお話のときも表紙の色が綺麗だったけれど、
今回も淡い青色なとても綺麗。
植物系がお好きなのかな?

朝顔を育てることがなにより好きな興三郎。
あまり自分に自信もなく、なまじ背だけはひょろりと
高いものだから、背をかがめて歩くようになる、という程の万事控えめなのだが、朝顔のこととなれば、立て板に水のごとく話がとまらなくなる。

殺されたのが植木職人、っとなったところで、
まあ朝顔に関する事件なんだろーなーっとは思っていたのだが、
そこに地震が加わって、単なる事件もの、というおもしろさ、だけでなく、
災害における被災者のつらさ、や立ち直ろうとする人たちの健気さ、
そんな中で、自分の無力さに立ちすくむ興三郎の居たたまれなさや、
自らの力で世間を動かそうとする絵師の力強さ、
親が子を、子が親を想う気持ち、などなど、
いろんな要素が入り混じって、非常にいろんなことを感じさせてくれる1冊だった。

地震がなー、やっぱ、3.11を考えちゃうんだよなあ。
だから、興三郎が朝顔の種を配るところは、なんかちょっとじーんときちゃった。
過去に囚われるんでなく、今だけに必死になるんでなく、
未来を想いつつ生きる。

最後、これだけです、といいつつも居合いの構えをみせた興三郎、
かっこよかったよ。

レビュー投稿日
2013年12月19日
読了日
2013年12月19日
本棚登録日
2013年12月19日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『夢の花、咲く』のレビューをもっとみる

『夢の花、咲く』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする