さよならドビュッシー

著者 :
  • 宝島社 (2010年1月8日発売)
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本棚登録 : 3273
感想 : 687
5

ひっじょ~にっおもしろかったです!!
「さよならラフマニノフ」よりはこっちの方がおもしろい!!
ラストの展開の驚きに星5つ
岬先生シリーズ1弾
こちらも表紙がとても綺麗。曲そのものをイメージしてらっしゃるんでしょうが色の混ざり具合がとても素敵です。
相変わらず曲からのイメージ力の豊かさに脱帽。
全くついていけませんが、そこになにか豊穣なものがあるってことだけは
感じられます。
残念ながらクラシックの素養が全くないので音は聞こえてこないんですが・・・。

最後の最後の展開はええっ!!!!?っと、そうだったのっ!!
っとメッチャ驚きでした。
彼女を狙っていたのはまあ、あの人しかいないよなーっとは思っていて、
けど動機が全く思いつかなくて、どういう背景があるのかなーっと。
そっかー最初の火事ってホントに事故だったんんだねえ。
てっきりそっから事件で、部屋を入れ替わったから、ホントは遥ちゃんと
おじいちゃんを殺すつもりだったのに、遥ちゃんが生き残ってしまった、
とゆー感じなのかと。
だからまた殺そうとしてるのかと思ったよ。そっかあ、元々事件じゃなかったのかあ。
そこはホントに事故だったんだあ。なーるほどねえ。
となるとほんっと不運とゆーか、なんとゆーか。
遥ちゃん、もといルシアちゃんの身に続けざまにおこる不幸がひどすぎる。
痛い、痛いよーーー!!
でもさあ、最初の地の文は遥ちゃん目線。
だから当然火事以降も遥ちゃんと思っていたけど、まーさかルシアちゃんだったとは。いやーかんっぜんに作者の思惑にはまったな。
目からウロコ、寝耳に水。
見事に騙された。
まあ、アリかナシかと意見分かれるところかもしれませんが、
私はアリ、ですね。ここまで見事にやられると逆に気持ちいいです。

作中おじいちゃんや新条先生や岬先生がズバズバ放ってくる言葉が
重くて重くて。なんかもう心にメモ、みたいな感じでした。
すみません、逃げてばっかですみません~~っと内心平謝りな自分。
が、ルシアちゃんはしっかりそれを受け止めて、んでもって
痛くても苦しくても前に進もうとするとこが、もうすごくてすごくて。
にしても、あの同級生3人組の卑劣っぷりはちょっとええ?こんな
あからさまな悪意ってあっていいの??っと思うほど。
個人的には不要な登場人物たちだったなあっと・・・・・。


実写映画化されてるはずですがおもしろいのかな?
小説とはまた違った味わいの作品になってそう。
確か岬先生役はホントのピアニストさんが演じられた、ときいたような・・・・。機会があれば観てみたいな。

でも、やっぱ岬さんは素敵ですねー。
その強さに圧倒されます。
シリーズ化するようなら他もよんでみたいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2013年9・10・11月読んだ本
感想投稿日 : 2013年9月6日
読了日 : 2013年9月6日
本棚登録日 : 2013年9月6日

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