桐島、部活やめるってよ

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本棚登録 : 3905
レビュー : 931
著者 :
tacbonaldさん  未設定  読み終わった 

2013年の顔、朝井リョウさんのベストセラー小説です。

重松清さんが描く若者が、重松さんなりの経験や想像をこらして表現した、ある意味究極に俯瞰的であるのなら、本作はもう、主観を極めた等身大の高校生。
モラトリアムの塊のような彼らは学生時代の朝井さん自身であるから、一見型破りな話し言葉の文体も全く無理なくすんなり入ってきました。
各物語は、朝井さんの言葉を借りるなら「上中下」それぞれの視点から描かれていますが、それぞれに学校固有の息苦しさが感じられ、いわゆる普通の学生ものの小説よりも実はずっとサッドストーリーです。
けれど前述の通り間違いなく等身大の彼らであるから、彼らなりの答えもとても現実的です。
彼らは信じられない集中力があって、小さな世界とどうやって折り合いを付けるか、
大人になってそういった世界から抜け出しましたが、本作を読むと「お前、ちゃんと考えてるか?」と叩きつけられてるような焦燥感を抱きました。
予想よりずっと良かった。

レビュー投稿日
2013年1月21日
読了日
2013年1月21日
本棚登録日
2013年1月21日
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