みずうみ (新潮文庫)

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本棚登録 : 2183
レビュー : 188
tacbonaldさん  未設定  読み終わった 

久々に読んだばななワールド…うーん、やっぱり素晴らしい

吉本さんの小説には少しだけ欠陥のある人々がよく出てきますが、今回の中島くんはなかなかの重さ。笑
けれど主人公のちひろが本当にいい味出してる!
中島くん、両親、周りを取り囲む人々をことごとく「許して」いく様が特に良い。
それが決して諦観から来る感情でなく、彼女なりの哲学で理屈っぽく「許して」いくので、いちいち納得してしまう。
おおー久々にどっぷり読みふけった!さすが吉本の血だー
特に好きな149頁

「ものごとはそれぞれの立場でごく普通に違うものだ。違いを正すために戦うことだけが大切なのではなく、違うということを知りぬき、違う人々の存在理由を知るのがいちばん大事なのだと思う。
私は、私の立場を貫くのが仕事で、そのためにはもっと技を磨かなくてはいけない。知名度がいくらあがっても、永遠にその食い違いは続くので、根本のところでは私の絵が下手なのはあまり問題に関係ない。

でも、違う。自分に自信があれば、違いをもっとすっと貫けるのだと思う。
そこが大切なのだ。」

確かに確かに確かに、そこが大切なのだ!

レビュー投稿日
2012年7月14日
読了日
2012年7月12日
本棚登録日
2012年7月14日
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