・会社のくだらない会議にうんざりだ
・上司や同僚がアレで困る
・勝手に俺を異動させるな!
・通勤電車にはもう乗りたくない
・夏休みは1ヶ月くらい欲しい
のうち、どれかひとつでも当てはまる人は読む価値あり。
ただ、上記にあてはまっても
・大企業の社長または役員になるのが夢だ
・社会を変えるようなベンチャーを立ち上げて成功させたい
・今の仕事が大好きで、これは組織に属さないとできない
・あとたった○○年で定年で退職金がたっぷりもらえる
のいずれかに当てはまる人には時間のムダ。
2002年に出版された本。
邦題は『フリーエージェント社会の到来』。
さて、Free AgentはOrganization Man(サラリーマンですな)の対義語として使われており、
フリーランス、派遣さん、一人社長を含む概念である。
2002年時点ですでに米国には3300万人(労働人口の4分の1)のFreeAgentが存在したという。
著者は、大量のFreeAgentが発生したのは、近年、米国でおきた4つの変化
・会社と労働者の信頼関係が破綻した
・生産に必要な資源が小さくて済むようになった
・社会が豊かになり、仕事の意味が「金」だけではなくなった
・会社の寿命が縮まり、そもそも定年まで勤められなくなった
が要因だと解説する。
さらに著者は、全米で数百名のFree Agentたちにインタビューを行い、彼らの考え方、ワークスタイル、ライフスタイル、生き抜く知恵を紹介する。
個人的にはとても共感でき、また参考になる事例が多かった。
余談だが、
・米国でも以前は会社と労働者の信頼関係は強固であった(終身雇用の概念すらあった!)
・米国でもいわゆる派遣さん(temps)は貧乏くじを引き続けている(permatempなんて言葉もあるらしい・・・)
らしく、意外と日本と似たところあるのね、と変に感心した。
- 感想投稿日 : 2011年2月12日
- 読了日 : 2011年2月12日
- 本棚登録日 : 2011年2月10日
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