Free Agent Nation

著者 :
  • Grand Central Publishing (2002年5月1日発売)
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本棚登録 : 18
感想 : 1
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・会社のくだらない会議にうんざりだ
・上司や同僚がアレで困る
・勝手に俺を異動させるな!
・通勤電車にはもう乗りたくない
・夏休みは1ヶ月くらい欲しい
のうち、どれかひとつでも当てはまる人は読む価値あり。

ただ、上記にあてはまっても
・大企業の社長または役員になるのが夢だ
・社会を変えるようなベンチャーを立ち上げて成功させたい
・今の仕事が大好きで、これは組織に属さないとできない
・あとたった○○年で定年で退職金がたっぷりもらえる
のいずれかに当てはまる人には時間のムダ。

2002年に出版された本。
邦題は『フリーエージェント社会の到来』。

さて、Free AgentはOrganization Man(サラリーマンですな)の対義語として使われており、
フリーランス、派遣さん、一人社長を含む概念である。

2002年時点ですでに米国には3300万人(労働人口の4分の1)のFreeAgentが存在したという。
著者は、大量のFreeAgentが発生したのは、近年、米国でおきた4つの変化
 ・会社と労働者の信頼関係が破綻した
 ・生産に必要な資源が小さくて済むようになった
 ・社会が豊かになり、仕事の意味が「金」だけではなくなった
 ・会社の寿命が縮まり、そもそも定年まで勤められなくなった
が要因だと解説する。

さらに著者は、全米で数百名のFree Agentたちにインタビューを行い、彼らの考え方、ワークスタイル、ライフスタイル、生き抜く知恵を紹介する。
個人的にはとても共感でき、また参考になる事例が多かった。

余談だが、
 ・米国でも以前は会社と労働者の信頼関係は強固であった(終身雇用の概念すらあった!)
 ・米国でもいわゆる派遣さん(temps)は貧乏くじを引き続けている(permatempなんて言葉もあるらしい・・・)
らしく、意外と日本と似たところあるのね、と変に感心した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 1101
感想投稿日 : 2011年2月12日
読了日 : 2011年2月12日
本棚登録日 : 2011年2月10日

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