・資本主義経済全般について、日本の現状(2000年当時)や経済的な近現代の歴史について、普通の家庭の老若男女(=みんな)が抱く身近な話題や疑問を入り口にしてとても分かりやすく説明されています。さらっと読めます。さすがにもう自分にとっては知っているような話ばかりで大して為にはなりませんでしたが、経済について知りたいと思っている高校生・大学生や新人社会人が読むのには適しているのではないでしょうか。しかし、分かりやすい語り口の中に、いわゆる新自由主義的な著者の学問的・政治的主張がこっそりと忍び込んでいるのには注意が必要かもしれない。時期的に竹仲が小泉政権とともに政治の世界に入り込んでいくあたりだし。その辺もさすが。こういう経済学の議論を聞いて感じる違和感って、豊かさを全て金額で扱ってしまっているところかな。それが信念なのだろうけど。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会・経済
- 感想投稿日 : 2013年10月24日
- 読了日 : 2013年10月24日
- 本棚登録日 : 2013年10月2日
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