≪目次≫
序章 銅像時代のはじまり 1909
第1章 屋根の上のつくりもの
第2章 さすらう金鯱
第3章 殿様の銅像
第4章 横浜清正公ストリートにて
第5章 台座考ー建築家と記念碑
第6章 ある騎馬像の孤独ー戦争が終わって転々とす るもの
終章 銅像時代のたそがれ 2009
≪内容≫
東大の文化資源学を専門とする大学院教授の著書。「銅像」と名打っているが、その内容は銅像の周りをグルグルしている。しかし、明治になってヨーロッパの影響を受けて銅像が作られたこと(亀井茲明の影響が強い)。銅像としては、神武天皇像(金沢兼六園内)は戦争祈念碑(忠魂碑)的要素が強く、実在の人物像としては、大村益次郎像(靖国神社)よりも津和野の亀井茲監像が2年古く(1890年)造られたこと。銅像は彫刻家が台座は建築家が手掛けたこと(古くは)。など、有益な事実が次々と現れた。特にあとがきの東大内の銅像のゆくえを書いた顛末が私にも一番面白かったのは、どうしてだろう。そこには今の銅像の位置づけが見えるからかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2014年4月13日
- 読了日 : 2014年4月13日
- 本棚登録日 : 2014年3月31日
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