民権と憲法: シリーズ 日本近現代史 2 (岩波新書 新赤版 1043 シリーズ日本近現代史 2)

著者 :
  • 岩波書店 (2006年12月20日発売)
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<目次>
はじめに
第1章   自由民権運動と民衆
第2章  「憲法と議会」をめぐる攻防
第3章   自由主義経済と民衆の生活
第4章   内国植民地と「脱亜」の道
第5章   学校教育と家族
第6章   近代天皇制の成立
おわりに

<内容>
岩波新書日本近現代史シリーズ第2巻。自由民権運動から憲法の完成期を描く。普段の授業で自由民権運動と経済や文化を分けて教えているので、例えば国粋主義の三宅雪嶺、日本主義の陸羯南などがこの時期に提唱していたことに気がつかなかった(勉強不足ですね)。政権内部の矛盾も多く描かれ(征韓論はともかく、明治14年政変期や憲法制定をめぐる争い、外交や軍事に関するところまで、政権内部も一枚岩でなかったことがよくわかった。そう考えると伊藤博文の努力には頭が下がる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2015年4月15日
読了日 : 2015年4月15日
本棚登録日 : 2015年3月5日

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