科学者と銘打っているものの、それは自然科学だけではなく人文科学の学徒にも薦めれられる一冊である。
私たち科学者は、専らその活動のためを考えてややもすれば、その資金提供をする団体の理念や活動というものにあまり多くを払わず、自らの活動のために目先のものを求めてしまっているのではと感じたものだった。
科学者は、我が国のひいては世界の科学というものを一歩でも前に進めることを、期待されている人間であるということを今一度胸に刻み込むべきと痛切に感じた。
それは直接の技術に関わるような研究をする自然科学だけではなく、人文科学の従事する私のような科学者(あえて科学者と称させていただきます)も心得ておくべきものであると。
学問のあり方、大学はそもそも世間からどのような期待をされているのか、我々はなぜ学ぶのか、何を世界へ残すのか、ということを考えている人に手にとってもらいたい一冊だ。
(読了に4日)
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- 感想投稿日 : 2022年3月27日
- 読了日 : 2022年3月27日
- 本棚登録日 : 2022年3月27日
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