「偶像崇拝 IDOLATER」民主革命の指導者にして最大の功労者、英雄・マルセロ・ジャーティが来日。入国する理由を調査せよ。な、9課。「英雄にはふさわしからぬあの空虚な瞳は…!?」いくつもの戦場をくぐり抜けてきたであろう少佐の目にうつるマルセロは英雄か否か。「英雄じゃねえ。偶像だ。偶像は死なねえのさ。もともと…この世にいない存在だからな……」マルセロの自嘲気味なセリフが妙に心に残る。「自分を信じて、ついてくる者がいる限り英雄は歩みを止められない…」少佐のつぶやきも同じく。回されている猿。なのか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
衣谷遊
- 感想投稿日 : 2017年5月20日
- 読了日 : 2017年4月5日
- 本棚登録日 : 2017年4月5日
みんなの感想をみる