関東大震災からの復興に挑む後藤新平の顛末を、彼に心酔する新聞記者を狂言回しに迎え描いた小説。
”都市の壊滅・復興は世界からの信用問題に関わる”と考え、大風呂敷と称される壮大な計画を立てた新平の構想は、減収された予算を巡る意見の食い違いや帝都復興審議会との確執に阻まれ、難航し…。
断行までの限られた時間の中で、「現状に金を使うか?未来の発展に使うか?」「帝都集中か?地方は含まないのか?」など、各人の認識・利益の違いがより複雑な問題を引き起こしていく様子が分かりやすいです。
小説とはいえ議会での発言もほぼ実話です(田さんが新平を引きとめる一幕もだよ!)が、ただ黒幕の巳代治があまりに高慢ちきで腹立ってくる…^^;苦笑… それが持ち味なんでしょうが、彼に関してはどこまで史実かぼかぁ分かりましぇん!
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行政(整理中)
- 感想投稿日 : 2013年10月17日
- 本棚登録日 : 2013年10月17日
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