勝海舟 (人物文庫)

  • 学陽書房 (2004年9月20日発売)
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■読むキッカケ
お恥ずかしながら、NHK大河ドラマ『龍馬伝』の「勝 麟太郎」(4月18日放映分)を見たときに、「ありゃ?龍馬より勝海舟のほうがかっこよくないかい???」なんて思って興味を持ったわけです。武田鉄矢氏がうまかったからかもしれないがのー。
それと、家にたまたまあったのが、村上元三版の勝海舟なのでそれに手をつけたというわけです。

■現在読んでいる部分までの感想
17歳の麟太郎が赤貧生活の中でも本が読みたくて読みたくてしょうがなくて、立ち読みのために書店に通い詰めてます。
立ち読みをやめて!という店主に対して「けちくさいなー」という言葉を吐くのだけれど、今この時代にこういう発言をしてる人を見たら多分ひく人多そう。このエピソードを表現できるのも、後の麟太郎の姿が分かっている本だからこそ言えることでしょうね。
でも、このエピソード以外で披露される麟太郎の遠慮のない物言いは、江戸っ子の我が父と同じで私は嫌な感じはしない。

■村上版勝海舟とは(2010年5月6日)
ひたすらかっこいい!若き頃の苦労を苦労とも思わずひたすらに努力し、欠点を補う熱き心を持ち、未来を見つめ続けた人という印象。さらに、離れていても家族のことを気にかけるやさしさをも持つっていう「できすぎじゃないの!」とほれぼれしてしまうほどの人物像になっている。

力点を置いているのが幕末動乱期ではなく、勝が動乱期に活躍する前に影響を与えた人々とのかかわりを中心に描かれているからかもしれません。本宮ひろ志で言えば「俺の空」的なものと勝手に決定。

他の本ではどう描かれているのかがすごく楽しみ。

■つぎに続くのは
津本陽版勝海舟へと進みます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 勝 海舟
感想投稿日 : 2010年4月27日
読了日 : 2010年5月6日
本棚登録日 : 2010年5月6日

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