ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)

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本棚登録 : 1096
レビュー : 121
著者 :
takahiroさん 小説   読み終わった 

中国、原発という2つのテーマが交錯して展開する小説。

現代日本のホットイシューてんこ盛り。
特に原発問題は、それが我々につきつける問題をまるで先取りするかのような。

とりあえず、これはやばい面白いから読め!と珍しく言いたい。真山作品の中でも特にオススメに入る。


2008年8月8日。この日は北京オリンピックの開会の日だった。オリンピック開催という「先進国の仲間入り」イベントに盛り上がる中国は、国家プロジェクトとして世界最大級の原発の開発を大連で進め、開会式に併せて運開することとした。
そのために中国政府は日本人技師の田嶋を技術顧問として招聘する。
田嶋は、共産党幹部候補の鄧や現場の作業員などとの文化の違い(という一言で済ますには、あまりに矮小化しすぎであろう!)に悩みぶつかりながら、原発の開発を進めていく。

実際のビジネスでもありそうな設定だが、物語の内容はアツい。特に最終章は本当に圧巻。終わり方はちょっとあっけなくて、その後の展開が気になる所ではあるが。

日本と中国という近くて遠い国、その中に生まれた、国境を越えた人間ドラマを克明に描き出した傑作。

レビュー投稿日
2012年3月12日
読了日
2012年3月9日
本棚登録日
2012年3月9日
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