闘う経済学 未来をつくる[公共政策論]入門

著者 :
  • 集英社インターナショナル (2008年5月26日発売)
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小泉政権で重要閣僚を務めた竹中平蔵氏が実体験に基づいた政策立案・決定過程を描いた。政策内容に関しては議論があるによ、民間(大学)から政界に入り政治家と官僚の中で政策立案・決定過の実務を行い、結果も出したということはやはりすごいこと。官民交流というのは盛んに叫ばれているが、土木の世界でも日本では行政側の技術者と民間の技術者はほとんど入れ替えがない。じゃあどうすればいいのといわれると難しいのだが・・・

・「戦略は細部の宿る」理想的な青写真を描いたとしても、それを実現するためにのプロセスまで含めて戦略的に考えなければ政策論にはならない。
・「会議は議論ずる場ではない」発想の転換。重要なことはトップ直轄方式。会議を決める場にすること。
・「夢見ながら耕す人になれ」夢をみるというのは理想を追いかけることであり、耕す目の前のことをきちんと行うであり、時と場合によってはしたたかな行動も辞さない。両方が重要である

この辺は納得感があった。

しかし、自分の経験をすぐ著書にまとめ、しっかり販売するしたたかさはさすが。自らのお金を稼ぐのも大事だからね。まさに「夢見ながら耕す人」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年10月9日
読了日 : 2011年10月29日
本棚登録日 : 2018年10月9日

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