空飛ぶ広報室

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本棚登録 : 10040
レビュー : 1231
著者 :
takanatsuさん  未設定  読み終わった 

有川さんの描く大人は格好いい。
それは架空のヒーローの輝きとは違う。
ミーハーだったり、ちょっと拗ねてたり、冗談も言うし失敗もするけど、絶対にぶれない。そんな強さ。
押しつけがましくなく相手に手をさしのべて、つかんだ手を力強く引っ張り上げてくれる。黙って隣にいて優しく頭をなでてくれる。そんな優しさ。

『空飛ぶ広報室』は航空自衛隊航空幕僚監部広報室を描いた作品。
自衛隊に広報なんてあるんだ‥というところから出発し、こんなに全力で宣伝しているのにどうして印象に残っていないのか…と、かなり落ち込んだ。
受け取り側の問題も自分たちの努力不足と考える広報室の方達に頭が下がる。
そしてどこまでもまっすぐでぶれない姿に憧れる。

「あの日の松島」の中でリカが気付くことは全て私にも衝撃だった。
「僕たちの活動が国民の安心になるように伝えてほしいんです」
こんなこと私は今まで考えたことすらない。

日々訓練をしながらもその訓練が無駄になるよう祈る人達がいること、崩れ落ちそうな誰かを同じ場所から支えようと手を伸ばしてくれる人達がいることを私もずっと覚えていたい。
そして今度こそ発信されている情報を受け取りたい。
そう思った。

レビュー投稿日
2013年3月18日
読了日
2013年3月18日
本棚登録日
2013年3月18日
21
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『空飛ぶ広報室』のレビューへのコメント

まろんさん (2013年3月19日)

「こんなに全力で宣伝しているのに」。。。ほんとですよね。
この本のおかげで、自衛隊について今まで気づきもしなかったことをたくさん知り
気づこうともしていなかったことを思い知らされました。

そして、takanatsuさんが書かれている通り
有川さんの描く人たちは、しゃくりあげようが、いじけようが
いざとなるとやっぱり背筋がピンと伸びて、素敵でした(*'-')フフ♪

takanatsuさん (2013年3月19日)

まろんさん、コメントありがとうございます!
まろんさんのレビュを読まなかったらこの本を読んでいなかったかもしれません。
こんなに素敵な物語に出会えたこととてもうれしく思っています。
本当にありがとうございます!
私はリカ以上に無知だったのでいろいろ落ち込むことも多かったのですが、それ以上に広報室の方達の眩さにドキドキして、私もこんなふうに生きたいと思いました。
「こんなふうに」は無理だとしてもこの人達を無視するのはやめなくちゃ…とも思いました。
「有川さんの描く人たちは、しゃくりあげようが、いじけようが
いざとなるとやっぱり背筋がピンと伸びて、素敵でした(*'-')フフ♪」
本当にそう思います!
自分と比べると自己嫌悪で大変なことになってしまいます…。
私もぶれない人間になりたいものです。

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