サンゴロウのモノローグは、
ぶっきらぼうで、言葉足らずだ。
孤独な船乗り。
でも、孤立しているわけでなく、
冷たいわけでもなく。
昔、昔、宇宙を旅する海賊に憧れたことがある。
ふと、あの海賊を思い出した。
黒ねこのサンゴロウが語る海の描写は、
時として詩であるかのよう。
今回のサンゴロウは短編集。
孤独を愛しながらも、常ならぬ関わりを持ってしまった話を集めている。
ほんのささいなエピソード。
だからこそ、サンゴロウのキャラクターや文章の良さがしみてくる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年6月18日
- 読了日 : 2012年10月14日
- 本棚登録日 : 2010年6月18日
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