サッカーにはあまり詳しくないのですが、今シーズンで引退した北嶋選手だけは、中学の同級生ということもあり高校サッカーからずっと応援してきていました。彼のエピソードが出ているよと家人が借してくれたので読みました。
「破れざる男たちの物語」。
輝かしい成功をおさめたわけではなくても、自分なりに運命や環境と戦いサッカー人生を歩んでいる人たちの話。
スポーツ選手にとって怪我は致命的なターニングポイントになること、チームや監督との相性が本当に大事なことを痛感する1冊でした。選手としてどれだけ成功するかということは、才能や実力だけではなく、さまざまな運や相性などもかなり影響しているのだろうなあ…と。
あまり知らない選手ばかりだったけど、それぞれの選手にそれぞれの葛藤や選択があり、最近あまり考えていなかった「自分はどう生きていきたいのか?」ということを考えさせられました。
北嶋選手については、それなりにずっと追ってきたこと、彼の発する言葉が好きだということもあり、やはり一番胸にくる章でした。ネルシーニョ監督との父子のような関係や、レイソル退団時にそこまで追い詰められていたことなど、あまり知らなかった面もあって、とくにロアッソとの関係については彼の救いになるようなものであったことに少し安心した。
引退は寂しいけれど、選手人生の終りはサッカー人生の終りではないので、これから新たな道をサッカーとともに歩んでいってほしいなと切に願う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ、ノンフィクションその他
- 感想投稿日 : 2013年12月31日
- 読了日 : 2013年12月31日
- 本棚登録日 : 2013年12月31日
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