脳内丸裸

“百年に一回あるかなしの非常の場合に備えるために、特別の大きな施設を平時に用意するという事が、寿命の短い個人や為政者にとって無意味だと云う人があらば、それはまた全く別の問題になる。そしてこれは実に容易ならぬ問題である。この問題に対する国民や為政者の態度はまたその国家の将来を決定するすべての重大なる問題に対するその態度を覗（うかが）わしむる目標である。”

大正十三年にここまで言及していた寺田寅彦。
いまの日本を予言しているかのよう。

物書きあるある。

ローカルネタがDMCよりパワーアップして大分県民のごく一部が大喜び。

黒岩涙香の名前につられて買った。予想以上の大胆アレンジにびっくり。続きが楽しみ。

「厭だあ……」という感想が自然に出てくる、タイトルどおりの作品。

伝説のエピソード「メカマツオ」収録。ありがとう海の日。

「彼は詩人というより寧ろ告白者だ」「それは確かに在ったのだ。彼を閉じ込めた得態の知れぬ悲しみが。それをひたすら告白によって汲み尽そうと悩んだが、告白するとは、新しい悲しみを作り出す事に他ならなかったのである」

『中原中也の思い出』は中也ファン必読。
同じく収録されている追悼文『死んだ中原』は身悶えするほど胸を締めつけられる。

作品内の和歌の解説がおしつけがましくなく且つわかりやすいので好き。

角川文庫のこの表紙はずっと変わらないでいて欲しいなあ……。

「この世にはいろんなことがある。いろんなことが君を待っている」
吉田戦車らしいおだやかな父性愛を感じて口元がゆるんでしまった。

あまぞんから「品切れだよー今後も取り扱う予定はないよーごめんねー」ってメールが来て入手を諦めてたら近所のコンビニに置いてあった。ラッキィィィ！！

カイさんかっこよすぎ。

私が長らく悶々と夢想していたことが漫画になっていた……。

相変わらずかっこいい飯田さん。

12/10現在あまぞんさまに注文中。国書刊行会（￥7,800）のやつ持ってるのに買ってしまった。→12/13ゲット。ちょっと確認したいところがある時などに手軽に見られるようになっていい感じ！

出口王仁三郎、役小角、井上円了について収録。解説佐野史郎。

仙台四郎、天狗小僧寅吉、駿府の安鶴、柳田国男、泉鏡花について収録。解説小松和彦。

安倍晴明、長南年恵、コナン・ドイル、宮武外骨について収録。解説京極夏彦。
なぜかこれだけ随分前に持っていたので背表紙のデザインが他の三冊と違っていて、本棚に並べた時にとても落ち着かない。
文庫はあんまりデザインを変えないでほしいよ。

スウェーデンボルグ、ミラレパ、マカンダル、明恵について収録。解説荒俣宏。

表題作「国語入試問題必勝法」はすっとぼけているようで案外的を射ているところがおもしろい。

「田辺のつる」は衝撃的だった。

表紙にいる水木翁画の奥様がですね、水木翁の自伝でいつも登場する奥様より、ちょっと美人さんに描かれてるんですよ。何となく水木翁の愛情と照れを感じた気がして心がほっこりした。

アニメ鬼太郎二期の原案となった「鬼太郎が出てこない水木作品」を京極夏彦がチョイス。
バラエティに富んだ内容はさすがの夏彦。
解説も楽しそうです夏彦。

絵柄が好みの上、ドラマ版とはまた違ったストーリー展開。