とらドラ!〈7〉 (電撃文庫)

3.94
  • (121)
  • (115)
  • (124)
  • (4)
  • (4)
本棚登録 : 1303
レビュー : 42
著者 :
タカツテムさん ライトノベル   読み終わった 

 想像以上に登場人物の心理が細かく描かれていることには感心せざるを得なかった。

 難しい展開が続いている。竜児は大河の隠していた見えない傷に触れた事でこの辺りから大河を気に懸ける様になったのだろうか。大河の方は遂に自分の心に気付いてしまい、まさしく『夢は終われど現実は続く』状態だ。クリスマスにはサンタが来るという夢は終わり、自分はずっとそばに居てくれた人間が好きだったという現実にぶち当たる。

 それにしても実乃梨には辛い展開が続くなぁ。本人としては守りたい、心から大切にしたいものがあるからこその行動なんだけど、それが竜児にとっても実乃梨にとっても良い結果を残さない行動になってしまっているからうじうじと悩み続ける。恐らくはストレートにぶつかってしまえばこんなややこしいことにはならずに済むのだろうけど、人は誰しも傷付くことや傷付けてしまうことを怖れてしまう。そうすることで誰かの幸せを守れるのだと信じてしまう。それは決して悪いことではないだろうし、その方法で幸せになれる者もいるかもしれないが少なくとも『とらドラ!』ではそんな上手く生きている人間は居ない。そういった意味では非常に人間臭い作品なのかもしれない。

 壊れてしまったクリスタルの星。あれが竜児達を表しているのは確実だろうが、治るもの治らないもの。彼らどちらに辿り着くのだろうか。

レビュー投稿日
2016年8月29日
読了日
2009年4月29日
本棚登録日
2014年11月14日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『とらドラ!〈7〉 (電撃文庫)』のレビューをもっとみる

『とらドラ!〈7〉 (電撃文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『とらドラ!〈7〉 (電撃文庫)』にタカツテムさんがつけたタグ

ツイートする