第四話に登場する人々、主人公のサリフィを除いて登場人物がほぼ人外という構成は非常に珍しい。それが少女漫画となれば尚更感じた
生贄となるべく育てられた少女サリフィと魔族の王でありながら半人半魔のレオ。安息の場所が無かった二人がある約束により繋がりを持ち、心許せる相手の居ない魔族の王宮で互いを思い遣る様子はとても優しい気持ちになれる。
でも、事前準備もなく人間をいきなり妃に迎えようとすりゃ反発を招くの仕方無い気もするよ、王様。それだけ王様にとってサリフィは一秒も離したくない、大切な存在になったということなんだろうけど
そういえば、表紙からサリフィの性格は物静かで美人薄命なものを想像していたんだけど、実際に読んでみればむしろ明朗なタイプであった点は驚きだった。
サリフィの台詞は生贄として育てられたという背景に反して、とても明るく温かな感情を含んだものばかりで、彼女の存在によってレオが少しずつサリフィに夢中になっていく変化を感じられて読んでいるこちらの心もほっこりしてしまった
巻末に収録されているオマケ漫画ではレオ達は人間でサリフィだけが可愛らしい魔族になっている。こちらはこちらで一つの作品として成立してもおかしくなさそう
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2017年8月31日
- 読了日 : 2017年2月7日
- 本棚登録日 : 2016年7月19日
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