歌舞伎から映画へ移り成功した最後の 世代、市川雷蔵と勝新太郎――
市川雷蔵と勝新太郎はともに一九五〇年代から六〇年代にかけて、大映、いや日本映画界を支えた俳優である。
歌舞伎から映画へ移った俳優たちはみな、世襲と門閥で配役が決まる歌舞伎の世界ではいい役につけず、映画という新天地を目指した。そして雷蔵の死と大映の倒産で「時代劇映画の時代」はとりあえず終わり、残った時代劇スターたちの活躍の場もテレビへ移行した。雷蔵と勝は、歌舞伎から映画へ移り成功した最後の世代だった。
力作。まったく知らなかった作品がいくつもあった。観る機会はあるだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画・映像関係+α
- 感想投稿日 : 2021年10月14日
- 読了日 : 2021年10月14日
- 本棚登録日 : 2021年10月14日
みんなの感想をみる