純粋理性批判 上 (岩波文庫 青 625-3)

  • 岩波書店 (1961年8月25日発売)
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本棚登録 : 923
感想 : 28

人間は、時間、空間、数、大きさ、といったような概念を
みずから持っていて、それにあてはまるものを認識している。
つまり、物それ自体をありのままに見たり認識したりしているわけではない。
だから、人間の認識を可能にしている理性・悟性・感性にはおのずと限界がある。

著者は、人間には世界にあるいっさいのものを認識する能力はない、と言う。
人間の認識能力を超えているものを見るということはありえないと。
だからといって、彼は神秘的な事柄など存在しえないとしたわけでもない。
彼は神の存在や神秘的な事柄があるということを充分に示唆もした。
ただ、それは人間の知性では把握できないだろうと。

そんな感じで受け取りましたが、さて。(・ω・)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学・思想
感想投稿日 : 2010年5月27日
読了日 : 2010年4月30日
本棚登録日 : 2010年4月30日

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