人間は、時間、空間、数、大きさ、といったような概念を
みずから持っていて、それにあてはまるものを認識している。
つまり、物それ自体をありのままに見たり認識したりしているわけではない。
だから、人間の認識を可能にしている理性・悟性・感性にはおのずと限界がある。
著者は、人間には世界にあるいっさいのものを認識する能力はない、と言う。
人間の認識能力を超えているものを見るということはありえないと。
だからといって、彼は神秘的な事柄など存在しえないとしたわけでもない。
彼は神の存在や神秘的な事柄があるということを充分に示唆もした。
ただ、それは人間の知性では把握できないだろうと。
そんな感じで受け取りましたが、さて。(・ω・)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学・思想
- 感想投稿日 : 2010年5月27日
- 読了日 : 2010年4月30日
- 本棚登録日 : 2010年4月30日
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